「粟国の塩」ができるまで(釜焚き)

このきれいな海が、「粟国の塩」の原点。
ここからポンプで海水を汲み上げ、塩作りは始まる。

これが小渡幸信さん発案の“立体式塩田タワー”だ。
汲み上げた水はまずこの塩田タワーを一日約20回通す。
タワー内には、竹が何本も逆さにつるされており、
その竹づたいに海水は下へ下へと流れていく。
ただ普通の竹を使用しているわけではない。
竹にもこだわりが隠れていて、枝がまっすぐで、
平均的に枝がある品種の竹を使っている。
その間に水分が風で飛ばされていき、
徐々に海水は濃縮されていく。
このときの塩分濃度は約6倍〜7倍になっているという。

塩田タワーを通って濃縮された鹹水(かんすい)を
この平釜に移し、20から40時間かけゆっくりと煮詰めていく
常にかき混ぜてやらないと塩が焦げついてしまう他、
ミネラルがあまりつかない塩になってしまう。
だからこうしてかき混ぜることによってミネラルを
なじませているのである。
24時間交代制を行っている。
燃料はガスを使わず薪を使用。
遠赤外線効果を活用する。

塩が出来上がるとこの脱水槽へ移し、
余分な水分を取り除く。
この作業だけで3日はかかるという。

昔ながらの製法を取り入れ手作業で塩をふるう。
そうする事により塩が細かくなり、
ゴミも取り除くことができる。
ふるいにかけた後、さらに2日ほど自然乾燥させ、
熟成させる。

ここで始めて袋詰めにはいる。
細かいごみは取り除かれ、
地元の人たちが一つひとつ手作業で
袋詰めを行ない出荷準備をする。

こうして出来上がった塩が、
“小渡幸信こだわりの粟国の塩”である。
科学物を一切使わず、手作業ですべてを行なうので
大量生産はできないが素晴らしい仕上がりになっている。
海から海水を汲み上げて、
袋詰めするまで約半月はかかる。