
(小渡)中村先生は、ものを生かすのがとても素晴らしいですね。ものを見ただけでどう利用できるか
すぐにピンときて、私の塩も、中村先生の手によってさらに生かされている。私は仁多町に
来て、ここの食材を先生がどう生かしてくれるかが楽しみです。(小渡)これは非常に美味しいですね。 (中村)これは小田原の梅干です。やっぱり普通につけてたんじゃあだめなんです。同じ塩を使って、 同じにつけて出来たものもあるんですけど、やっぱりあじが気に入らないんですよ。 小渡さんの塩だと15〜13%ぐらいなんです。だから梅酢が全然しょっぱくないんです。 だからきょうも梅酢を使ってみょうがをのせてみんなやったんです。そのままお酢としても使えますし、 普通はしょっぱくて使えないんですが、やっぱりそれだけミネラル分があって、塩分とのバランスが 良いんでしょうね。梅干も塩分がたたないでまろやかになる感じです。
(小渡)さばのすしが本当に珍味であれがまたご飯と合って美味しいですね。 (中村)そうですね。きょうは本当のまさばといって今まさばのずいぶん昔はほとんどまさば だったのが、もう取れないのでそれで今ごまさばが市場でも取れる。やっぱりまさばのほうが 身もきれいでまっすぐになっています。小渡さんの塩とは相性が悪いと、とことん喧嘩して、 使いにくいです。
だからさばなんてものは育ちが悪いさばになると、もう本当に相性が悪くて、本当に塩だけの
粗塩でしめたほうがいいんですよ。かえって。
(小渡)やはり、いいものは良いものどうしの使い方があるんですね。
(中村)そうですね、相手を選ぶんですね。それが生き物の特性だなあと私は思います。
塩も誰でもいいというわけではなくて小田原の梅とはすごく相性が良かったんでしょうね。
だからといって違う梅でつけたらいいかというとどうしても合わない感じがします。
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